子犬男子に懐かれました
「ゆ、優也くん……」
びっくりして振り返ると心配そうにこちらを見ている。
「何かあった?」
「ううん、別に何もないよ」
「そっか、何かあったらすぐ言ってね。俺に出来ることあれば協力する」
……私、優也くんの事好きになれればよかったのかな、
きっと優也くんの彼女になる人は幸せにしてくれるんだろうな、
とか、ついつい考えてしまっていた。
だけど…
「優也くん………あのね、」
「待って」
優也くんは私の両肩を自分の手で掴んだ。