子犬男子に懐かれました



「ゆ、優也くん……」


びっくりして振り返ると心配そうにこちらを見ている。



「何かあった?」


「ううん、別に何もないよ」


「そっか、何かあったらすぐ言ってね。俺に出来ることあれば協力する」



……私、優也くんの事好きになれればよかったのかな、

きっと優也くんの彼女になる人は幸せにしてくれるんだろうな、


とか、ついつい考えてしまっていた。


だけど…


「優也くん………あのね、」


「待って」



優也くんは私の両肩を自分の手で掴んだ。






< 168 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop