子犬男子に懐かれました
「さっちゃん、いつまでここにいるの?早く会いに行きなよ」
「え……でも…」
「俺が辛いんだけど」
と言い、ははは と笑う優也くん。
「ごめん…」
だけど、私は謝る事しかできなくて…
「あ、でもこれから友達とかは無理だからね。しばらく時間ちょうだい」
「優也くん…」
「だからもう終わりっ、早く行って」
わざと、私が行きやすいように笑いながら手をシッシッ と私に向かって払う。
「ありがとう、優也くん」
「うん」
「じゃあ……行くね」
「うん…」
私は優也くんに背を向け、歩く。
……ごめんなさい、優也くん。
そして、今までありがとうーー。