子犬男子に懐かれました



「だけど、変わったんだ」


「何がよ…、私を利用したんでしょう?私の事好きだ、とか意味が分からない!今でも花ちゃんの事諦められてないんじゃないの?」



だったらあんな表情で花ちゃんの事見つめたりしないよーー。



「違うあの時は俺、やっと2人の事を”お似合いだな” ”幸せになって欲しいな”って思えるようになったんだ。

そんな事を思って2人を見つめてたんだ………何でやっとそう思えるようになったと思う?」



ゆっくりと私が座る目の前の床に座り、太ももに置いていた手を握りしめた。



「皐ちゃんの事が大好きだから」


「……っ、」


「皐ちゃんの事本気で好きなんだ。勘違いしないで…皐ちゃんだけ」


「……ほ、本当なの?

だって、あんなに一途に花ちゃんの事好きだったんじゃないの?」


「皐ちゃんが俺を変えた。

毎日会うたびに、早く会いたい…皐ちゃん何してるなかな…怒られてもいいから家に行こう、とか。

皐ちゃんばっかり考えるようになって……優也くんとデート行くたび嫉妬でどうにかなりそうだった」



ははっ と笑う壮介くん。




< 180 / 194 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop