子犬男子に懐かれました
「だけど、変わったんだ」
「何がよ…、私を利用したんでしょう?私の事好きだ、とか意味が分からない!今でも花ちゃんの事諦められてないんじゃないの?」
だったらあんな表情で花ちゃんの事見つめたりしないよーー。
「違うあの時は俺、やっと2人の事を”お似合いだな” ”幸せになって欲しいな”って思えるようになったんだ。
そんな事を思って2人を見つめてたんだ………何でやっとそう思えるようになったと思う?」
ゆっくりと私が座る目の前の床に座り、太ももに置いていた手を握りしめた。
「皐ちゃんの事が大好きだから」
「……っ、」
「皐ちゃんの事本気で好きなんだ。勘違いしないで…皐ちゃんだけ」
「……ほ、本当なの?
だって、あんなに一途に花ちゃんの事好きだったんじゃないの?」
「皐ちゃんが俺を変えた。
毎日会うたびに、早く会いたい…皐ちゃん何してるなかな…怒られてもいいから家に行こう、とか。
皐ちゃんばっかり考えるようになって……優也くんとデート行くたび嫉妬でどうにかなりそうだった」
ははっ と笑う壮介くん。