子犬男子に懐かれました


お店に入ると、爽やかな優也くんにピッタリの可愛らしい内装だ。


「可愛いお店だね」


そう言うと、優也くんはニッコリと微笑んだ。

この人確か……同い年だったよね?

私の周りの男友達は、こんな所に来ないに決まっているのに。


「あっれ〜?優也、もしかしてこの子がさっちゃん?」


カウンターから、出てきたのは優也くんのお友達らしき人。


「あ、初めてまして。俺優也のダチの洸 (こう)です。ここのオーナー兼店長してます!」


「初めまして。高倉皐です」


「うん、知ってる。こいつからすっごい話し聞いてるから」


すると、優也くんは洸さんの頭をすごい勢いで叩く。


「余計な事言わないでくれる?

あ、さっちゃんこいつも同い年だから全然タメ口でいいからね」


「あ…うん分かった」


すごいな…22歳でオーナー兼店長って…きっと10代から色々苦労されたんだろうな。


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