子犬男子に懐かれました
お喋りしてると、あっという間にコンビニに着いてしまった。
「優也くん本当にありがとう」
と、お礼を言った時だったーー、
「あれ、お姉さん」
ーーっ!
え、嘘何で?
そこには子犬男がいた。
「さっちゃんの弟さん?」
「え、いや…弟じゃなくて、ちょっとした知り合い?まぁ…弟みたいな感じだね、うん!じゃあまたね優也くん」
「ん?うん…わかった。また連絡するね、おやすみさっちゃん」
「お、おやすみ」
何故だ、何故優也くんと子犬男を合わせたくないと思ったんだろう。
優也くんに勘違いされるのが嫌だった?
……違うような
「今のお姉さんの彼氏?」
「違うよ、お友達」
「ふーん、お姉さんは友達だと思ってても相手の人はそうな風には見えなかったけどな」
「ガキのくせに生意気」
高校生のくせに、何を分かったように
「お姉さんいくつ?」
「22、あなたは?」
いつの間にか近くの公園について、2人でベンチに座る。
「17歳、お姉さんからしたらガキだね、うん」
…高校生って、分かってたけど
「まだ17……5歳も下なの…」
なんか…ショックというか、時の流れに恐怖を覚える。