子犬男子に懐かれました
「そんな幻滅しなくても」
「するし!するよ!弟でもおかしくない年齢じゃん」
「大丈夫、お姉さん綺麗だから」
……っ、
「な、なにそれ、全然フォローになってないんだから……」
なに高校生のガキにドキッとしてしまっているんだ、生意気な。
「そういえばお姉さん名前何て言うの?」
「高倉皐。あなたは?」
「中本壮介」
「初めてお互い名前聞いたね」
ソッとブランコに乗り、揺れる。
「皐ちゃん、また会える?」
「え?」
「また…会いたいんだ。何か皐ちゃんといると忘れられるんだ」
そう言う壮介くんの表情はとても悲しい表情をしていた。