子犬男子に懐かれました
STORY 2
朝から最悪です。
目の前には、香氏。はい、昨日のデートについて事情聴取中です。
「優也くんとどうだったのよ」
う…香、怖いっす…
「どうもこうも別に何もなかったよ。ランチしてお喋りして帰っただけ」
「ちぇっ、つまんないの〜。何か進展あるのかと思ったのに」
いやいや、そんな早く進展するわけないでしょう。
「まぁ…具体的に日にちは決めてないけど、次また会う約束はした」
「へ?まぢで?なになにいい感じじゃーん!あんなに嫌がってたのにどうしちゃったの?」
「んー、別に悪い人ではないって事が分かったからかな」
見た目通り爽やかで、チャラい感じもなかったし…
「ほらね?一回会ってみるべきだったのよ!あたしは応援してるからねっ」
「いいよ、困る。それより自分の恋愛でも心配したら?」
「あたしはいーの。適度にフラフラ遊んでる方が楽だから」
本当にこの人は……チャラすぎる。