子犬男子に懐かれました
「あれ?お母さんお客さん?」
すると、二階から降りてきたのは、
「そうなの、保険屋さんよ。ほら挨拶しなさい」
「初めまして。一ノ瀬花です」
あ……れ、見た事あるーー。
………は!
「花ちゃん…私、あなたをお見かけした事があります」
「へ?」
っと、さすがにびっくりするよね。
「すいません、自己紹介もなしに…。私〇〇生命の高倉皐と申します」
「はい、よろしくお願いします。あの、あたしを見た事あるんですか?」
「はい。壮介くんと歩いてる姿を以前…ってことは、花ちゃん壮介くんの幼なじみですか?」
絶対そうだ!このお人形さんのような可愛い顔!印象的だったし絶対この子。
奥様さっき、娘17歳って言ってたし
「高倉さん、壮ちゃん知ってるんですか?!え!何で何で?!」
やっぱり!なにこの偶然。
これは、壮介くんに報告したらびっくりするだろうな。
「うん、壮介くんとはちょっとした知り合いでね。幼なじみの女の子の話しを少し聞いてたんだ」
「そうなんですね!壮ちゃん最近ここに引っ越してきて、あたしも小学生ぶりに会ったんですよ?」
と、言い私に「どうぞ」とチョコレートを差し出した。