子犬男子に懐かれました
「てか、もう19時過ぎだしお母さんに怒られないの?」
未成年者をこんな家に入れるだなんて、私犯罪を犯してるみたい
「大丈夫大丈夫、俺ん家まぢで近いから。花ん家のお向かいさん」
「まぢで近いんだ…」
一ノ瀬さん宅のお向かいってことは…うん、本当に近かった。
「でも…っ」
「親もきっと花ん家にいるだろう、って思ってるから心配しないで」
そう言ってまたテレビに顔を向け、爆笑する壮介くん。
……何やってるんだか
ここは返すべきなのに…
「壮介くん、ご飯食べる?」
「えっ、
皐ちゃんが作ってくれるの?」
「ついでよ、ついで。私もお腹空いてきたし、まだ家にいるつもりなんでしょう?いる?いらない?」
「い、いるっ!!皐ちゃんの手料理食べたい!」
……なにあの子犬
可愛い と思ってしまった事は自分の中に秘めておこう。