子犬男子に懐かれました


私って、こんな単純だっけーー?


「このまま皐ちゃんの手料理でも頂こうかなー」


完全調子に乗ってる


「今日はもう帰りな」


「じゃあ明日は来ていいの?」


「はぁ……ダメって言っても来るんでしょう?」


私に会いに

忘れたい人を忘れられるからーー。


そういえば……壮介くんの忘れたい人って誰なんだろう。


「速攻学校からダッシュして帰ろ」


「そんなに早かったら私まだ仕事かもね〜」


「じゃあ合鍵頂戴っ」


「バカ!」


むにっ と壮介くんの頬を手て包む。

……


……

「……ぶ、無理っ」


「ちょっと皐ちゃーん、絶対俺の顔見て笑ったよねー?」


思わず、可愛すぎて笑ってしまった。


「壮介くん可愛いね」


「んだよそれ……可愛いって褒めてんの?全然嬉しくねーし」


「可愛い可愛い」


「はっ、俺学校じゃそんなキャラじゃねーし。文化祭でミスターだからね?俺」

と、自信満々な様。


「私からしたら可愛いよ」


「……あっそ。

じゃーまた遊びに来るね、明日お仕事頑張ってね皐ちゃん」


珍しく、すんなりと帰ってしまった。


なんか…怒ってた?



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