恋病には気をつけて
その翌日、
「ねぇ、ちょっと!そこの子。ちょっと来てくれない?」
金城先輩に呼ばれた。
「あっ、はい。」
なんだろう?
そう思いながらもついていった。
知らない教室まできた。
なにするんだろう?
「あのね、私、遊咲くんのことが好きなの。だから、あなたに遊咲くんを嫌ってほしいの。関わらないでほしいの。いい?」
え?
ちょっとまって?私が新崎くんを嫌う?関わらない?
それは無理だ。私、嫌うなんて絶対できないし。関わりたい。
「あの、ごめんなさい。無理です。」
「はぁ?私の言ってること無理っていいたいの?それってダメなことだっておもわない?先輩の言うこと聞かないってことだよ?」
「で、でも、それは無理なので。言っとかないといけないので。」
「はぁ~まぁ、いいわ。二度と遊咲くんに関わらないようにしてあげるから。」
先輩が指を鳴らした瞬間、三人の怖そうな人が入ってきた。
「うぃっーす。お?この子?かっわいいー!」
「しかも、巨乳じゃん」
「やりがいありそー」
「じゃあ、よろしくね」
「「「あいあいさー!!!」」」
えっ、なに?どうされるの?
「じゃあ、よろしくね」
男の人はそういって、無造作に私のブラウスのボタンをはずそうとしてきた。
「あのっ!やめてくださいっ!」
「えぇー嫌だなぁ。おい、こいつの手持っとけ。」
「きゃあっ」
「おとなしくしとけよー」
誰か!誰か!助けて!
そうおもってると、
「湯崎っ!!!」
「やべ、あいつじゃん。」
「逃げよーぜ。」
「おい。まてよ。」
「な、なんだよ。」
「なにしようとしたんだよ。俺の友達に。」
「いや、ちょっと遊ぼうっていっただけ。」
「そうなのか?湯崎」
怖くて声がでないので全力で頭を横にふった。
「へぇー湯崎はいやがってみてるみたいだけど、どういうつもり?」
笑顔だけど、それが逆にこわい。
この人らもそう思ったのか
「いや、その、逃げるぞ!」
そういって、その三人組は逃げていった。
「大丈夫か?」
「あ、ありがとう」
「送るよ。帰ろうぜ。早く風呂入った方がいいし。」
「あ、うん。」
そのまま、送ってもらった。
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