毎日、休日。
「和香子……。仲直りしよ」
一方的に和香子がまくし立ててるだけで、別にケンカをしているわけではない。
「ハァ…」と、和香子が諦めにも似たため息をついたとき、健人は和香子の顔を覗き込んで、そのため息を押し込めるようにキスをした。
と同時に、健人の指が和香子の服の下に滑り込んでくる。
「ちょっ……。健人?!なにしてるの?」
「愛してるよ。和香子……」
和香子は体をよじって抵抗を試みるが、健人には中止する気配がない。
それどころか、健人は和香子が〝その気〟になるスイッチを知っていて、確実にそこを刺激してくる。
「怪我してるのに、ダメだよ」
と言いながら、和香子は甘い感覚に抗えなくなって流されていく。
「今日の君は、特別きれいだ……」
健人は和香子の体の曲線を確かめるように、唇でたどりながら言葉を漏らす。
最初はソファーで、それからベッドで、健人の愛撫は絶え間なく続き、和香子はそれに翻弄され、我を忘れて溺れてしまう。