Lover's Soul
私たちはふたりでひとり。
だから、こうして手をつないでいればなおさら以心伝心。
どちらからともなく、足を一歩出すと、
無言のまま雪の中に足を踏み入れた。
雪は私の膝下くらいまで積もっていて、
ロングブーツを穿いていたけれど、一歩前へ進むたび、
雪が靴の中に入ってくる。
私たちはふたりでひとり。
だから、こうして手をつないでいればなおさら以心伝心。
やがてどちらからともなく、無言のまま立ち止まった。
そして、その場にゆっくりと仰向けに横たわる。
まんまるお月さまと無数のお星さまが、私たちをやさしく見つめている。
「真雪、明日僕らは永遠の愛を誓うんだね」
「うん、いよいよだね」
目を閉じた。