あの日の夕焼けは…

ブチッ

『全員揃ったのでお話させていただきます。』

テレビに兎の人形が映っている。どうやら顔は見せたくないらしい。背景は真っ黒で何も見えやしない。

『貴方がたの携帯はロッカーに一つづつ置いてあります。ですが、ロッカーには暗証番号を入れなければ開きません。』

『なんだよそれ!?早く教えろよ!俺は早く帰りたいんだよ!』

『……、その暗証番号を貴方がたが見つけ出して下さい。あぁ、それと見つけるまでは学校から出られませんのでご注意ください。まぁ、見つけても出れませんが…。』

『見つけても出れないってどういう事?』

『あるゲームをしてもらうと書いたではありませんか。そのゲームをクリアしたら出れます。生きてたらですが……。』

『生きてたら?死ぬこともあるって言う事?……ガタガタ』

『では、まずは携帯探しですね。お気を付けて……。武器は教卓に置いてありますのでご自由にお使い下さい。ロッカーの中身が誰の物かは黒板に貼っておきましたので…。また後でですかね。貴方がたと話せるのは……。』

ブチッ


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