君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。
「まずは1つ目の壁ってところかな。
あの隊長は手強いんだ。
どうやって攻略しようか…」

まるでゲームの敵キャラクターを倒しにでも行くみたいに言ってのけるカナト。

「どうするの?」

「隊長のことだ。
きっとすぐに仕掛けてくるよ。
受けて立つしかないね」

小屋に戻ると、すぐにシンも合流した。

「さーてと、これからどうしますかねー。
こんなに早く見つかるとは、ちょっと想定外なところがありますよね」

「ごめんなさい」

ただ謝るしかできない。
私が大人しくしていれば、こんなことにはならなかった。
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