君に捧ぐは、王冠を賭けた愛。
翌朝、やはりカナトには緊急の招集がかかった。
「行こうか」
さっと手を握られ、一緒に外へ出る。
私も同行することになった。
それもそうだ。私の身柄の行方を決める会議なのだから。
カナトの横顔は、さっきとはうって変わって真剣なものとなっていた。
その横顔に気が引き締まる。
「昨日の夜、僕の方から神楽弥のことを議会に伝えてある。
隊長が話を持ち出すよりも前に伝えられたのはよかったが、やはり反響は大きかった。
僕は神楽弥をリンタールの国民として受け入れるよう提案したが、反発は強い。
皆、もっと慎重になるべきだって言ってるんだ。だけど、そんな時間はない。
話し合いを重ねた結果、リンタールにとっての価値があると判断されれば、城に迎え入れるということになった」
「行こうか」
さっと手を握られ、一緒に外へ出る。
私も同行することになった。
それもそうだ。私の身柄の行方を決める会議なのだから。
カナトの横顔は、さっきとはうって変わって真剣なものとなっていた。
その横顔に気が引き締まる。
「昨日の夜、僕の方から神楽弥のことを議会に伝えてある。
隊長が話を持ち出すよりも前に伝えられたのはよかったが、やはり反響は大きかった。
僕は神楽弥をリンタールの国民として受け入れるよう提案したが、反発は強い。
皆、もっと慎重になるべきだって言ってるんだ。だけど、そんな時間はない。
話し合いを重ねた結果、リンタールにとっての価値があると判断されれば、城に迎え入れるということになった」