そういう、関係

「公衆便所……」

ポツリと呟いた。
ソウちゃんはドライヤーのスイッチを切ってから、どうしたの?と、私の顔を覗き込む。

「公衆便所、肉便器、ヤリマンビッチ。私、影でずっとそう呼ばれてた」

勇気を振り絞り、早口で捲し立てる。
ソウちゃんは驚いて固まっている。

「私は男の人に依存するしか能の無い女だから」

ソウちゃんは悲しそうな顔をしている。
いつもキラキラと輝いている瞳は、そこにはない。

「ヒくでしょ」

どれだけソウちゃんと清い関係を続けたとしても、私の汚い過去は、消えない。

「最低な女なんだよ。ソウちゃんが想像してるより、ずっと」


幻滅して。
私の事なんて突き放して。

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