そういう、関係
「ソウちゃん、好きにしていいよ……」
「言われなくても、そのつもり」
その夜。
私たちは、胸の奥でこっそり温めてきた気持ちを確かめ合うみたいに、愛し合った。
快楽を求めるだけじゃない、愛に溢れた純粋なセックスを、そのとき初めて知った。
「ソウちゃんは、性欲無い人なのかと思ってた」
「バカ。毎回、理性保つのに必死だったんだよ」
夜が明ける頃には、雨も止んでいた。
陽の光は、今日もこの部屋に朝を運んでくる。
隣に眠る愛しい人の顔を見つめながら、私はただひたすらに幸せを噛み締めていた。