音を紡ぐ
「そう言ってくれると嬉しい。・・・・朱里とか昴とか樹哉に言うの?」


「うん。言うよ。明日でもいいかな?っていうか、みんなどう思うかな?」


「あいつらならちゃんと聞いてくれるよ。それに、今までと変わらない態度とってくれる。そうだろ?」


「うん。みんなならそうすると思う。・・・・・・・もっとみんなといたい。たくさん思い出作りたい。」


「うん。たくさん遊ぼ。歌も歌おうね。」


「うん。そうだね。」


その後は斗季とたくさん喋った。


夕方になって斗季は帰っていった。


帰るまで私は斗季の手を離さなかった。


やっぱりこの部屋に1人でいるのは寂しい。


私は窓を見た。


綺麗な夕焼けの光が私の所まで届く。


私も斗季みたいに心に響くような、感動してくれるような、そんなことしてみたい。
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