音を紡ぐ

そう言って教室の扉を開ける。


私は朱里のことを見つけて声をかける。


「朱里！」


「あっ、有紗！って、えぇ！？何で！？」


そう言って急に驚く朱里に腕を引かれて教室の隅に行く。


「どうしたの？」


「それはこっちのセリフだよ！何で有紗が昴君と一緒にいるの！？」


「え？あぁ、えっと、前にパンフレットもらったって言ったでしょ？それが斗季君で、さっき軽音部のライブ行ったら昴君と会った。」


「何なのその偶然は！？・・・・・実は、私の一目惚れしたって言うのは昴君なんだよ！」


「えぇ！？」


私は驚いて大声で叫んでしまった。


慌てて朱里が私の口を抑える。