音を紡ぐ
「もう!声が大きいよ!」


「ごめんごめん。でも、私は邪魔しないから朱里頑張って話しかけてね!私行くから!」


後ろで朱里の声がしたけど私は気にせず2人の所に戻った。


「有紗ちゃんの友達って朱里ちゃんだったんだね。」


「うん。朱里のこと知ってるの?」


私はメニューの見ながら昴君に聞いた。


「うん。そりゃクラスメイトだし!それに、バレーめっちゃ上手いって噂。」


「へー!そうなんだ!」


私が昴君と話していると斗季君が突然立ち上がったて昴君の背中を押して教室を出る。


なんだろうと思って待っていると、2人はすぐに帰ってきた。


「どうしたの?」


「えっ!いや、何でもない。」


そう言ってそっぽを向く斗季君。


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