音を紡ぐ
医院長先生がカルテを持って中に入ってくる。


「はい、あの、私って、」


「ちゃんと治療したから大丈夫だよ。でも、・・・・・・・もう1度こんなことがあったら、その時は・・・・・」


「やっぱり、そうですか。ありがとうございました。」


「ちょっとお母さんと話してくるね。それまで、絶対安静に!!」


そう言うと病室を出ていく。


するとまた病室のドアが開く。


「有紗っ!!!!」


「・・・・・・・斗季?あれ?今学校じゃないの?」


「そんなことより!!倒れたのに大丈夫なんか!?」


後ろから息を切らした樹哉が入ってくる。


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