音を紡ぐ
「ご注文決まりましたか?」


朱里がメモを持って私達に聞く。


「私はオレンジジュースお願い。」


「俺はコーラとハンバーガーで。」


「俺はいいよ。このままシフト入るから。朱里ちゃん教えてくれる?」


と言って昴君が立ち上がる。


「えっ!あっ、分かった!じゃあもう少々お待ちください。」


そう言うと朱里と昴君は一緒に奥に言ってしまった。


多分、朱里すごく緊張してる・・・・

「有紗はオレンジジュースだけでいいの?お腹空かない?」


メニュー表を片付けながら斗季君が聞く。


「私、病院から食べていいものとか決められてるから。お肉とか砂糖たくさん入ってるのは食べられないの。」


「そっか。てか、言うの遅くなったけどライブ見てくれてありがとう。よく分かったね、俺が軽音部だって。」


「だってパンフレットに印付いてたから。」


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