音を紡ぐ
安心したのかな?


段々眠くなってきた。


「有紗、いい感じだったねー。って、え?有紗?どう、したの?ねぇ!?寝てるだけだよね?」


朱里が焦っているのが分かる。


「朱里、そんなに・・・・慌てないで。な、ナースコールし、て。」


「分かった!!」


ナースコールしてから医院長先生が病室に入ってくる。


「有紗ちゃん!!聞こえる?」


聞こえてるよ。


でも、話すのが辛い。


「有紗、嘘でしょ?あっ、斗季に知らせなきゃ!!」


え?


今、斗季って言った?


「朱里!!・・・・・だ、め。言わな、いで。お・・・・・願い、じゃま、したくな・・・・・いの。だ、から、言わない・・・・・・で。夢、・・・・・・・叶えて、ほし・・。」


「っ!!!もう!このお人好し!!だったら、斗季が帰ってくるまで生きて!!」


ごめんね。


私もそうしたいけど、無理みたい。


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