音を紡ぐ
カーテンの向こうから斗季が私を呼ぶ。


「待ってー!あっ、出来たよ!」


「・・・・・・っ!なんだよ、もう。」


カーテンを開けると斗季が私を見て呟く。


「何か言った?どうしたの?」


「何でもない!・・・・似合ってるよ!」


急に斗季に言われたから私は照れて下を向いた。


「ありがとう。あっ、写真撮ってもらお!」


そう言うと斗季はカメラを持った友達を呼んできた。


「はい!じゃあ撮りますよー!・・・彼女さん、もう少し斗季の方に寄ってください!」


「えっ!?彼女!?」


私が驚いていると斗季がぎゅっと私の肩を抱き寄せた。


「あっ、いいですね!撮りまーす!はい、チーズ!」


カシャッ


「出来上がりに1時間くらいかかるのでまた後で取りに来てください。」


そう言われて私達は衣装を着替える。


鏡を見ると顔が赤くなっていた。


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