音を紡ぐ
「あっ、そういえばさっき友達からこれ斗季君にって預かってきたで。」


そう言って樹哉君が一枚の写真を出す。


「「あっ!」」


さっき新選組の格好をしたときの写真。


「なになに、それ!あっ!かっこいい!有紗似合ってるよ!」


「斗季もまぁまぁ似合ってるんじゃない?しかも肩なんか抱き寄せちゃって。」


朱里は褒めてくれたけど、昴君は結構意地悪なのかな?


「何でもいいだろ!はい、1枚有紗にやるよ。」


そう言われて写真を受け取ると皆一斉に私と斗季を見る。


「えっ、あの、何?」


私が不思議そうに答えると、


「いつから有紗ちゃんのこと呼び捨てで呼んでるん!?俺も呼びたい!!有紗ちゃんええ?」


「俺も友達なんだから呼び捨てでいいよな?」


樹哉君と昴君にそう言われて私は涙が出た。

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