音を紡ぐ
もちろん、樹哉や昴、朱里も優しいんだけど。


でも斗季が私のことを呼んでくれたり、笑ってくれたりするとすごく嬉しい。


自然と笑顔になれる。


「じゃあ早く勉強しちゃお!私も病院で勉強してるから、数学くらいなら教えられると思う。終わったらたくさん遊ぼ!」


私がそう言うと斗季が口を膨らませて、


「数学くらいなんて言わないでよ!分からないんだから!」


と言って数学の問題集を開く。


なんだかんだ言いながらもちゃんと2時間勉強した。


私が樹哉と斗季に数学を教えて、朱里と昴は2人で苦手科目をする。


「終わったーー!今日はこれで終わりにしよか!」


「そうだね。皆お疲れ様!」


そう言って皆教科書を片付け始める。

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