音を紡ぐ
「あっ!そういえば、今日チケットの発売じゃなかったっけ?抽選当たったかな!?」


そう言って斗季がスマホをいじり出す。


「チケット?何の?」


「夏にある日本最大のロックフェス!俺の好きなバンドも出るんだ!《Dark side rabbit》って分かる?」


「あっ、分かる!海外でデビューしたバンドでしょ?珍しいから覚えてるよ!」


「「「そう!!」」」


斗季と昴と樹哉が立ち上がって叫ぶ。


「俺らの憧れのバンドなんだよ。それで、チケット3人で頼んだんだけど・・・・・あっ!俺外れた!!」


そう言って斗季がスマホを握りしめて飛び跳ねている。


「あっ、俺もやー!!昴君は?」


「俺も。あぁーーー!行きたかったなー!」


すると、朱里が昴のスマホを見て自分のスマホと見比べている。


「私、そのフェスのチケット持ってるよ。」

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