音を紡ぐ
さらっと言う朱里に、皆は当然唖然として口が開きっぱなし。


「なんで!?あれ、手に入れんの難しいのに!!」


「私のお父さんがフェスの主催者の中の1人だから。チケットただで手に入った。でも、そんなにすごいフェスだと思わなかったよ!」


驚いている斗季と、落ち着いてあははって笑う朱里。


「えっ!じゃあチケットって何枚あるん?」


「んーと、私のも入れると5枚?仕方ないから、皆に1枚ずつあげようか?」


そう言ってにやっと笑った朱里。


「「「「ありがとうございます!朱里様!!!」」」」


「うむ。よろしい!じゃあ夏休みはロックフェス行くぞー!」


「「「「おぉーーー!!」」」」


皆本当に嬉しそう!


もちろん私も嬉しいんだけど、皆と一緒にどこかに行けること自体嬉しかった。

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