音を紡ぐ
1週間後ーーーーーー。
「有紗!!テストの結果でたよ!数学赤点じゃなーい!」
斗季がそう言いながら勢いよく扉を開ける。
「もう、斗季うるさいよ。有紗!私も1番いい結果だったよ!」
「俺も朱里のお陰で赤点なかった!ありがとな、朱里!」
そう言って微笑む朱里と昴。
「2人してイチャつくなよ!有紗!俺も成績上がったで!有紗とやった問題そのまま出たし!」
そう言って樹哉が成績表を見せて笑う。
「皆良かったね!私も嬉しい!」
「そうだ!有紗!今から、フェスのためにショッピング行かない?医院長先生にはさっき言ったし、有紗のお母さんにも伝えたから!」
「行くいく!!準備するから待ってて!」
そう言うと皆病室の外に出で、私はロッカーの中からお気に入りのワンピースを取って着替える。
「お待たせ!行こっか!!」
そう言って扉を開けると斗季と目が合う。