音を紡ぐ

会計を済ませて、待ち合わせにしていたカフェに寄る。


「あっ!有紗、朱里こっち!!」


そう言って斗季が手を振る。


「お待たせ!遅れちゃってごめんね!」


「ううん。大丈夫。買い物出来た?」


「うん!いい服変えたから今度まで期待してて!!」


朱里と昴の会話も徐々に恋人っぽくなってきた。


「ほな、はよ注文しよ!お腹減ったわ!」


樹哉がお腹空いたって騒ぐから皆急いで注文した。


なんか、子供みたい・・・・・。


「斗季達は何か買ったの?」


私が聞くと、


「うん!ギターの雑誌と、後はロック系のバンドのCD買ってきた。」


「斗季君はバンド馬鹿やからなー。熱中するとテンション上がって1人で暴走するし!」


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