音を紡ぐ
そう言うと斗季は笑い出して私の頭をぽんぽんと撫でる。


「とりあえず、帰るか。」


「うん。帰ろ!・・・・・ん。」


そう言って自分から斗季に手を出した。


斗季はびっくりした顔をしたけど、ニコッと笑って繋いでくれた。


斗季といるとドキドキしたり、恥ずかしくなったりする。


でもそれ以上に安心して一緒にいるのが落ち着く。


私の中で斗季の存在が大きくなっていく。


斗季になら、私の夢を話せるかもしれない。


なんでか分からないけど、斗季になら話せそう。


私のノートに書いたたくさんの夢とやりたいこと。


1人ではどうにもならなくても、今はみんながいる。


困ったら助けてくれる、大切な友達。


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