音を紡ぐ
そう言ってお母さんに頭を下げる斗季。


「お願い、お母さん!私、今までで1番今が楽しいの!!ちゃんと、気をつけるからお願いします。」


斗季の隣で私も頭をさげる。

「えっ!ちょっと2人とも頭上げてよ!有紗のことは信頼してるから!だから・・・・・気をつけて行ってきなさい。朱里ちゃん、斗季君、昴君、よろしくね。」


「「「はい!」」」


「ありがとう、お母さん!」


「うん。じゃあ今から医院長先生の所に外出許可取りに行ってくるから。また今度来るわね。」


そう言ってお母さんは帰って行った。


私はみんなのほうを見て笑った。


「皆ありがとう!!助かったよ!」


「ううん。だって、一緒に行けないの嫌だしね!せっかく服も買ったのに!」


「これで大丈夫だな!良かったー!」


そう言って斗季が私に抱きついてきた。


「えっ!?ちょっと、斗季!?」

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