音を紡ぐ
扉が閉まると皆一斉に笑い出した。


「もー!樹哉のせいだからね!」


「なっ!?俺はパソコン見てただけやん!俺が見てなかったら、フェスの動き分からへんぞ!!」


「まぁまぁ!また怒られるからもういいでしょ!?」


私がそう言うと、樹哉と朱里は話すのをやめた。


「よし、じゃあ1人ずつ言っていくからね?まず、朱里!朱里はヘアアイロンはもうしなくて大丈夫!もう可愛いから!その代わり樹哉の代わりにパソコン見てて!OK?」


「はい!」


「よし!次に樹哉!樹哉はいい加減ちゃんと服を着て!病院で上半身裸なんてまた怒られから。分かった!?」


「りょーかいっ!」


「次に昴!仕方ないから斗季のヘアワックスかりて早く髪をセットして!後はその山のように重なってる帽子の中から1つ選んで片付けること!分かった!?」


「りょ、りょーかい!」


「最後に斗季!早く私のヘアスプレー返して!後はTシャツ後ろ前反対だから着替え直すこと!分かった!?」


「はっ、はい!」


「よし。皆分かったね!?」


「「「「はい!有紗先輩!!」」」」


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