音を紡ぐ
看護師さんに呼ばれて診察室に入ると、お馴染みの医院長先生。


「有紗ちゃん、昨日ぶりだね。先に診察するから、奥の部屋に行こっか。」


20分くらいして診察が終わった。


「うん。今のところ以上は無いね。何か変わったこととかはあるかな?」


「いえ、特に無いです。あっ、そうだ!先生、外出許可出して欲しいんでけど!」


そう言ってさっき斗季君にもらったパンフレットを見せる。


「文化祭か。はしゃぎ過ぎなければいいよ。後、お母さんに話しておくから。」


「ありがとうございます!」


そう言って私は診察室を出る。


病室に戻って私は引き出しの中から一冊のノートを広げた。


このノートには私の夢が詰まっている。


私がやってみたいことをたくさん書いて、達成出来たら消していく。


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