音を紡ぐ
有紗には自由に歌ってて貰いたい。


夢を追いかけるのと同時に、好きなだけ自分の声で歌っていて欲しい。


ライブを見ていた時に思った。


そこで俺は4人に話してみることにした。


何かいい案が浮かんでくるかもしれないしね。


俺は学校で昴と樹哉と朱里を病院の屋上に呼び出した。


「斗季ー?どうしたの?」


そう言って朱里が歩いてきた。


「急に呼んでごめん。部活大丈夫だった?」


「うん。今日オフだから大丈夫ー!」


そう言って背伸びをする朱里の後ろから昴と樹哉が来た。


「どうしたの?屋上なんかに呼び出して。」


「なんやー?恋の悩みか?」


「違うよ!!でも、ちょっと有紗の事で相談があって・・・・・」


そう言うと皆は顔を見合わせてなんだろって顔をする。

< 79 / 203 >

この作品をシェア

pagetop