音を紡ぐ
「とりあえず座って!!えっと、有紗のことっていうのは有紗の歌のことで・・・・」


「歌?それって、この前のライブの時に歌ったら上手かったって話?」


昴がそう言うと皆思い出したようにうなづく。


「そう。俺さ、あんな凄い声聞いたの初めてで、なんて言うか勿体無いって思うんだよ。せっかくの声を誰にも聞かせずにいるのが。」


「そうは言ってもどうするん?」


「それでみんなの事呼んだ。何かいい案がないかなと思って。」


そう言うと皆難しい顔をして悩み始めた。


すると朱里が勢いよく立ち上がって分かった!と叫ぶ。


「病院でライブすればいいじゃん!皆軽音部なんだから、有紗と一緒にここでライブするの!」


「「「それいい!!」」」


「・・・・でも、病院でなんて許可おりるかな?」


確かに、病院だから断られるかもしれない。




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