音を紡ぐ
「でも、やってみなきゃわかんない!!だから、今から医院長先生の所行ってみようよ!」


すると昴が朱里に話す。


「皆で行ったら怪しまれるから、朱里は有紗の所にいてて。俺達で頼んでくるから。」


「分かった!ありがとう!!」


そう言って俺達は医院長先生のいる診察室に行く。


コンコンッ


「はい。ん?えっと、確か有紗ちゃんの友達だったかな?」


「はい。あの、今日はちょっとお願いしたいことがあって来ました。」


「お願い?何かな?」


「あの、病院でライブさせて下さい!!屋上でいいので、有紗とライブしたいんです!!だから、お願いします!」


そう言うと俺達は深く頭を下げた。


「えっとー、どういうことか詳しく教えてくれるかい?それと、有紗ちゃんもいいと言ったのかい?」


「俺、有紗の歌声に感動したんです。このまま歌わずにいるのは勿体無いって思って、俺達と一緒にライブできたらいいなって思って。・・・・有紗にはこれから言いますが、きっと喜んでくれると思います。」


そう言うと医院長先生は腕を組んで考え始めた。


「・・・・・・・・・有紗ちゃんは君に夢を話したかい?」


えっ、夢?


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