音を紡ぐ
「はい。この前フェスに行った時に。」


「俺達知らないけど・・・・」


昴と樹哉が顔を見合わせて言う。


「そうか。・・・・・実は、私が聞いても、有紗ちゃんのお母さんが聞いても答えてくれなかったんだ。でも、そうか。君名前は？」


「斗季です。」


「有紗ちゃんは斗季君には心を開いたのかもね。・・・・・・よし。じゃあ、夏休み中にできるように計画を立てていこう。」


医院長先生はニコッと笑った。


俺達は深く頭を下げて、


「「「ありがとうございます！」」」


そう言うと俺達は笑い合った。


「ただし！激しい音楽はやめてね。落ち着いた曲とかなら許可するよ。あっ！別にロックが嫌いなわけじゃないからね。」


「分かりました！今から有紗の所に行ってみます。本当に、ありがとうございました。」


そう言って診察室を出ようとすると医院長先生に名前を呼ばれた。


「斗季君！・・・・・有紗ちゃんを変えてくれてありがとう。」


俺はもう一度お辞儀して、３人で病室に急ぐ。

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