音を紡ぐ
「それに、俺達も有紗と一緒に歌いたいんだよ?だから、俺達のためにもお願い。」


「せやせや!いっつも斗季君の歌ばっかり聞くのも飽きるんや。だから、有紗。一緒に歌わへんか?」


昴と樹哉が有紗に言うと、目に溜まっていた涙がこぼれ落ちた。


「有紗。・・・・・・有紗の夢を、叶えに1歩踏み出そう?」


「・・・・・っ、うんっ。皆、ありがとっ・・・・!!・・・・・・私と、一緒にライブして、くださいっ・・・!!」


そう言って有紗は頭を下げる。


「「「もちろん!!」」」


そう言うと、ずっと話を聞いていた朱里が急に泣き出した。


「なんだよーーー!!皆して、私のこと仲間はずれにしやがって!!」


「なっ!?ごめんごめん!でも、これは朱里のアイディアだから感謝してるよ!」


俺がそう言うとそうだったと言って落ち着いてくれた。


「あっ!じゃあ、私衣装作るよ!!ライブの時の!」


「えっ!朱里そんなの出来るの?」


「その言い方は何かな?昴君。君の中で私のイメージどうなってんじゃい!!私だって出来ますよ!」


「すみませんでした・・・・」


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