音を紡ぐ
「はーい。どーぞ。」


「有紗!!久しぶりだねーー!お盆はどうだった?」


「どうって言われても、ずっとここにいますけど・・・・あっ!1回家に帰ったよ。でも、なんか居心地が悪くて・・・・病院にいる方が長いから。」


「そっか。でも、お父さん喜んでくれたでしょ?」


「うん。うるさかった。朱里は?どうだった?」


すると、朱里は手に持っていた袋をゴソゴソ探している。


「はい!!お土産!!どうかなー?有紗にはやっぱり黄色って感じしたんだけど。」


朱里から渡されたのはハイビスカスが書かれた黄色のムームー。


「可愛い!!ありがとう!!もしかして、お揃い!?」


「そうだよ!!ほら、紫のが私の!!あの3人にはステッカーとキーホールダーを。」


「っていうことは、なんと、なんと、今年はハワイ行きましたね?朱里さん。」


「あったりーーーーー!!いやーー、真面目に楽しかったよ!」


お土産を見なくても、肌が日焼けしていてどこに行ったかなんて一目瞭然なんだけどね。


でも、楽しめたみたいで良かった。


「っていうか、斗季とかは?」


「もう少ししたら来るって言ってたよ。」

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