音を紡ぐ
「そっか。あっ!アルバム作ってたの?」


私の机の上にあったアルバムをパラパラめくる。


「うん。どうかな?」


「いいね!!せっかくだから、このムームー着て一緒に撮ろうよ!」


カーテンを閉めて、黄色のムームーに着替える。


「よし!おぉーーー!さすが、似合ってるよ。」


そう言うと朱里はリュックの中からセルカ棒を取り出した。


「はい、チーズ!!」


カシャッ


「ありがとう、朱里。後で、写真にしといてくれるかな?」


「もちろん!!あっ、これもスマホに送るね。」


朱里と話していると扉がコンコンとなった。


「おっ!朱里早いな!ハワイどうだった?」


「もちろん楽しかったよ!はい、3人にお土産ーー。」


「マジか!?ありがとう!っていうか、何その格好?」


斗季が朱里と私を指さして言う。


「ムームーだよ。可愛いいでしょ?」


朱里と私はその場で一回転して見せた。


すると、昴と斗季が急に赤くなった。


「お二人さん。顔赤いで。夏の暑さのせいってことにしときます?」


樹哉が2人の方をぽんっと叩いて、にたっとわらう。


この笑顔は良くないことを考えてる時だ・・・

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