音を紡ぐ
「んじゃ、3人とも頑張ってー!」


フリースペースは誰でも自由に使えるんだけど、今日は珍しく誰もいない。


「ふー。よし!じゃあ、ガールズトークだね!えっと、まず、私から。この前、昴とデートして水族館行ってきた!楽しかったよー。」


「へーー!良かったね!!昴ともいい感じじゃん?」


「まーね。それより、有紗は??」


「えっ、私!?何が!?」


私が何のことか分からず混乱していると、朱里はずいっと私のほうに寄った。


「だから!!有紗は好きな人、いないの?」


好きな、人。


それは・・・・・・・・


「い、るよ。でも、最近気づいたばっかりで。」


「何言ってんの!?好きになるのに時間なんて関係ないでしょ!好きって思ったらその時にもう恋に落ちてるんだよ!」


気づいた時には、もう好き。

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