音を紡ぐ

話している時の朱里は表情がコロコロ変わって、今まで見たことのない朱里だった。


それは、きっと昴のおかげなんだ。


昴を見てた時、朱里はそういう気持ちだったんだ。


でも、なんか・・・・・・・・


「ありがとう、朱里。でも、なんかそう言われると私のは恋じゃないのかも。」


「ふぇっ！？どうして？」


「朱里が言ったみたいに悲しいって思ったりしないし、その人に冷たい態度なんてとられたことないもん。」


朱里はんーーーー？と考えだして、急に私の方を見る。


「有紗がさっきから言ってる人って誰なの？」


「えっ！？誰って・・・・」


「今もさっきも、誰のこと考えて言ってたの？」


誰のこと・・・・・それは、もちろん・・・


「・・・・・・・・・・・・斗季、だよ。」


そう言うと、朱里はニコッと笑ってそっか。と言った。


「じゃあ、斗季といると有紗はどうゆう気持ちになる？」


どうゆう、気持ち・・・・・・