前を見て
わたしは決めたの。
今日で『恋人』は終わりにすることを。
わたしには2択、選択肢があった。
ひとつは、このまま付き合い続けて、いつか、区切りがついたときに、黙って昂の前からいなくなること。
もうひとつは、お別れして、幼馴染みに戻って昂のそばにいること。
幼馴染みに戻れるかは賭けだった。
けれど、たとえ幼馴染みには戻れなくても、昂の近くにいたかった。
そして、わたしは別れる方を選んだ。
わたしは、別れてでも、恋人じゃなくても
昂と
ハナレタクナイ