甘い罠
「俺さー今まで夢とか無かったんだよね。でも、遥に会って、恋して夢が見えた気がしたんだ」





『夢?』




「そ、夢。遥の夢は?」


『あたしは・・・幸せになることが夢』



そう言ったら、圭はニコっと笑った



「いいね。雅人は?」



「俺はパティシエ」



「うん。それだ!」



圭がパンと手を打った



『どういう意味?』


「俺も一人前のパティシエになりたくなってさ。留学するんだ」







留学?


圭が・・・?
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