甘い罠

優しさ

気がつくとあたしは自分の部屋にいた


外が明るい・・



横を見ると拓磨があたしの手を握って寝ていた





あたし、そういえば昨日倒れたんだっけ・・・


ずっとそばにいてくれたみたい




『ありがとう』


空いている手で拓磨の頬をなでる


「ん・・・」



あ、起きるかな?



「・・・」



起きなかったみたい


そっと拓磨の手をほどき朝食を作る


今日は土曜日だから学校は休み



遅刻の心配はない
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