甘い罠
『なんで?・・・なんで誤るの?』



「俺、おまえの家だと知らなくて。それで、親父が学校やバイトに近い家紹介してやるって言われて・・ごめん。いつでも追い出してもらっていいから」



なんて


らしくないこと言っちゃって!


でもコイツのこんな弱気、初めてみたかも・・・




『気にしないでよ!ちょうど空いてたしさ!』



「ありがとう」



にこって笑った顔はやっぱり女の子の心をくすぐるみたい。


ちょっとドキってしちゃった。



ドアを閉めるとお兄ちゃんが立っていた


「・・・遥がいいならいいか!」


なんだ心配してくれてたんだ


やっぱりお兄ちゃん、いい男!!


『ありがと』


「おう!」



お兄ちゃんも笑顔


やっぱり人間笑顔が一番よね!!


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