甘い罠
「・・・どう?」


『すごくおいしい!お兄ちゃんに勝てるよ!』


「遥の笑顔がみれれば俺も満足!」




おぉっ?!


なんかうれしいこと言われましたね


おいしいもの食べたらやっぱり顔がほころんじゃうよね


『あ、圭は夏休み何か予定あるの?』


「ん?別にないよー・・・・あ、花火一緒にみない?」


『う・・・うん!』



あたしが誘おうと思ったのになんか逆に言われちゃった


でも、なんか以心伝心みたいで嬉しいかも


「よかった!どこでみようか?」


『ウチで見ればいいんじゃないかなって!花火まで勉強してれば圭の負担になんないよね?』


「それでもいいんだけどさ、遥はいいの?」


『何が?』



「いや・・浴衣着ないのかなって・・」



圭の顔が赤くなっていく


あたしの浴衣姿なんて見たいのかな?




『なーに?そんなにあたしの浴衣姿見たかった?』


「ばっ・・そんなんじゃ・・・」



あたしを見た圭の顔は真っ赤で


いじめたくなる
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