生きるってこと
2
ガヤガヤとした廊下と教室。
みんながみんな、友達同士でたむろをしている朝のホームルーム前。
特に聞き耳を立てるような面白い話もないと、自分の机で目を瞑り顔を伏せた私は昨日のバイトのせいか、眠いらしい。
うとうとしていた。
しばらくして教室のドアのホコリとアルミの擦れた音と一緒に担任が入ってきた。
「はーい、座れー。」
マニュアルでもあるかの如く、いつものホームルームと、私の一日が始まった。
ブブッ...
そんな時スカートのポケットに入れている携帯が震えた。
それはアキラからのおはようメール。
と、デートのお誘いメール。
「...ふふっ」
今日は少しだけ、楽しくなりそう!
普段、アキラは仕事が忙しくてなかなか会えないけれど、メールだけはしてくれる。
電話しても出ないことの方が多いけれど、後で出れなかった理由とかメールでくれる。
仕事中電話できる時間は本当にないから、どんなに寂しくても声聞けないけれど、それも仕方ないんだなって思ってる。
どんな大人よりもアキラはキラキラしててかっこよくて尊敬できる人なんだ。
アキラに会えると思うとウキウキして止まらなかった。
「な〜にニヤついてるの?」
気づくとホームルームは終わっていて、目の前でショウコがニヤついていた。
「ショウコだってニヤついてるじゃん。」
「友人がニヤついてるんだから、そりゃニヤつくでしょ。」
ショウコは訳の分からない理由を堂々と語って白い八重歯を覗かせた。
ニヤついてる理由なんて聞かなくても分かるくせに。
ショウコは感が鋭く、考えてる事はお見通しのタイプで話すのが億劫な私にとっては一緒にいて楽な友達。
そんなショウコは次の授業が始まるまでずっと話していた。私はもちろん聞く専門。
みんながみんな、友達同士でたむろをしている朝のホームルーム前。
特に聞き耳を立てるような面白い話もないと、自分の机で目を瞑り顔を伏せた私は昨日のバイトのせいか、眠いらしい。
うとうとしていた。
しばらくして教室のドアのホコリとアルミの擦れた音と一緒に担任が入ってきた。
「はーい、座れー。」
マニュアルでもあるかの如く、いつものホームルームと、私の一日が始まった。
ブブッ...
そんな時スカートのポケットに入れている携帯が震えた。
それはアキラからのおはようメール。
と、デートのお誘いメール。
「...ふふっ」
今日は少しだけ、楽しくなりそう!
普段、アキラは仕事が忙しくてなかなか会えないけれど、メールだけはしてくれる。
電話しても出ないことの方が多いけれど、後で出れなかった理由とかメールでくれる。
仕事中電話できる時間は本当にないから、どんなに寂しくても声聞けないけれど、それも仕方ないんだなって思ってる。
どんな大人よりもアキラはキラキラしててかっこよくて尊敬できる人なんだ。
アキラに会えると思うとウキウキして止まらなかった。
「な〜にニヤついてるの?」
気づくとホームルームは終わっていて、目の前でショウコがニヤついていた。
「ショウコだってニヤついてるじゃん。」
「友人がニヤついてるんだから、そりゃニヤつくでしょ。」
ショウコは訳の分からない理由を堂々と語って白い八重歯を覗かせた。
ニヤついてる理由なんて聞かなくても分かるくせに。
ショウコは感が鋭く、考えてる事はお見通しのタイプで話すのが億劫な私にとっては一緒にいて楽な友達。
そんなショウコは次の授業が始まるまでずっと話していた。私はもちろん聞く専門。